おはようございます。
 今朝、新聞を開いたら「総務大臣更迭」の見出しがワールドカップより大きかったです。もちろんそれは一般紙ならば当然のことかもしれませんが、寝ぼけたアタマで考えていたことは「現代の大臣って、誰がやっても同じなんだねえ。」ですね。
 昔の議員のような自分の得意分野・専門分野など持たず、ただただ議員になった人が、ただただ大臣になりたがっているだけ、なんですかね。自分の人生の目標として大臣になる、のでしょうか? あれ? そもそも政治って何のためにあるのだと、皆さんはおっしゃっているんでしたっけ? 国民のため、じゃなかったのですかね。

 青雲の志や今いずこ 立ち消え行かん 焚(く)べる香より

 他所の国にはその国の悩みがあるとは思いますが、日本の議員制度は本当に形骸化していますよね。議員の皆さんはご理解頂いているでしょうか。議会で立派な質問をできたからOK、だけではなく、立法機関たる本来のチカラを発揮して頂きたいと願います。

 さて、ワールドカップサッカーが開催されました。
 17時に気温30度のカタールでの開催。通常は6月~7月に開催される大会を異例の11月開催にして、有り余るオイルマネーをつぎ込んで(私見)ほぼ全ての試合会場にエアコンを実装しての開催だそうですが(それはスゴイ)、大会会場の建設に伴って多数の建設労働者が(悪条件のため)死亡している、同性愛を禁じているなど、人権に関わる指摘を受けている側面もあります。

 もちろんそのあたりにも考えるところは結構ありますが、今日の本筋は「勝つべくして勝つ」というところにフォーカスして進めさせて頂きます。

 私は周囲に「日本代表は勝ち点6~7で1位通過する」と話しています。ドイツに勝ち、コスタリカに勝って、スペインとは引き分けか敗戦か。つまり2勝1分の勝ち点7、2勝1敗の勝ち点6、いずれかでということです。

 これは予想というか、何でしょう、分析と……希望的観測を込めた戦略(笑)ですかね。これなら1次リーグを勝ち抜けますよという。
 毛の生えた素人に毛生え薬をかけた、くらいのサッカー知識しかないワタクシの、僭越ながらの戦略でございますが、もともと戦略というのは自軍のやりたいことを成し到達したいところに達するために作る方向性というかシナリオであって、単なる予想とは筋からして違うわけです、はい。m(__)m

 日本代表メンバーのうちドイツリーグ(ブンデスリーガ)でレギュラーを張っている選手の数は9名ですか。加えて、これまでのドイツでの日本選手の活躍を見ても、ドイツと日本選手の相性は非常に良いことが分かります。この良い相性を根拠に、ここでの1勝は取れます。勝敗は五分五分です。解説者の皆さんがおっしゃるような「目指せ引き分け」ではなく、ドイツ戦は勝ちに行きます。

 続けてコスタリカ。ガチガチに緊張していたとしても、どんな理由があっても勝つしかない相手ですね。コスタリカ相手の勝利は100%として考えます。ここは草刈り場です。もちろんコスタリカ側も同じ考えでしょう。

 3試合目のスペイン戦。スペインとの対戦が3戦目にあるから、前の2試合は勝つ必要があります。何故ならスペインは日本人選手がまだ活躍できていないリーグだからです。
 最近引退した中村俊輔選手でさえ、Jリーグ最多得点の大久保嘉人選手でさえ、そのほか多くの選手も活躍できていない。幼いころからスペインで育ってきた現・日本代表の久保建英選手でさえ、まだメインストリーマーにはなりきれていない現状。
 なぜか。
 わたしは「相性の問題」だと見ています。スペインのプレースタイルと日本のサッカースタイルは似ていて、そしてスタイルのほとんどの項目においてスペインのほうが上だから、です。勝てるポイントが少なすぎる。
 南米ブラジル、アルゼンチン、中米メキシコなど、日本が苦手とする国々と共通する要素がいくつもある。日本代表が対戦する1次リーグの3試合のなかで、勝てる要素が3試合中で一番少ない相手がスペインです。単に強い弱いじゃないスタイルの類似性があります。
 ドイツとスペインが試合をすれば、どちらが勝つか分からないでしょう。お互いに相手に勝るストロングポイントがあるからです。日本とドイツ、日本とコスタリカもそうです。でも、日本とスペインはお互いのストロングポイントが似ていて、しかもほとんどの項目でスペインが上回っているので、勝つ勝てる要素が少ないので。細かなところでここは勝てる!というのはありますが、今日は割愛します。笑

 しかし、勝ち点6か7で1位通過。
 これを最初の到達点としておくのが今回の日本代表の戦略です。希望的観測を込めたこの戦略を誰も言葉にしないのは「優勝宣言して1次リーグ最下位(1分け2敗)」だった2014年ブラジル大会の記憶があるからでしょうか。あるいは、日本代表のジンクスから言うと今大会は1次リーグ敗退の回(交互に6回連続で繰り返されている)に当たっているから、でしょうか。

 それは気持ちの部分ですよね。
 よく営業活動では、1000万円の売り上げが欲しければ1500万円~2000万円を売り上げるつもりでやれ! と言われます。日本中の解説者がおっしゃる「ドイツ戦で引き分け、コスタリカに勝ってスペインで引き分けの勝ち点5で2位通過」というのでは、営業現場は奮い立ちませんね。

 日本代表チームはもちろん、監督から選手スタッフまで全員が3戦全勝の勝ち点9を目標としているでしょう。

 勝つためにやる。勝つべくしてやる。すべてはそこから、なのですね。

 それでは今日も頑張ってまいりましょう。


2件のコメント

油断の足音(11月24日) – 深天舎ブログ「Deep Sky 19156」 · 2022年11月24日 11:37 AM

[…]  あれ? 前回記事(コチラ)で「2対1で日本が勝つ」と書いたつもりでしたが、点数までは書いていませんでしたね。と思ったら個人のSNSで書いていました。個人アカウントなのでここでは割愛しますが、ハッキリ2対1日本勝利を言い当てています。 […]

戦略と戦術と敗戦(11月28日) – 深天舎ブログ「Deep Sky 19156」 · 2022年11月28日 11:47 AM

[…]  前々回の記事(コチラをクリック)でも書きましたように、戦略というのは自軍のやりたいことを成し到達したいところに達するために作る方向性というかシナリオです。 地図上の現在地を記して、目標地点を書き込む。で、そこに辿り着くために進軍しますが、道中で乗り越えなければいけない局面が訪れる。ワールドカップに例えれば、1次リーグ突破が現時点での目標で、ドイツとコスタリカに連勝してスペイン戦に臨むというのが戦略、それぞれの試合が乗り越えなければならない局面となります。 そしてその局面を乗り越える(それぞれの試合で勝つ)ためにはどの選手を起用し、どのようなシステムとコンビネーションを使うとか、そういうところのいわゆる「戦術」が必要になるわけです。 で、その戦術が上手く行かないと、だいたいは敗戦となってしまうわけですが・・・・・・。 […]

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