おはようございます。昨日は休日と設定していたこともあり、19時にワインボトルの栓を開けてモロッコ代表の実力を目の当たりにして(前回3位のクロアチアと引き分け)、22時過ぎには2本目のワインボトルに手を伸ばしてしまいました。

 2対1の逆転勝利。

 あれ? 前回記事(コチラ)で「2対1で日本が勝つ」と書いたつもりでしたが、点数までは書いていませんでしたね。と思ったら個人のSNSで書いていました。個人アカウントなのでここでは割愛しますが、ハッキリ2対1日本勝利を言い当てています。

我ながら、何という偶然。

 試合結果(点数)を言い当てたのはもちろん偶々です。どこまでも偶さかです。チーム戦術は監督のものですし、3バックを採用するとは考えもしませんでした。

 正直に言えば、勝つとは言っていたものの、日本の勝利を確信していたわけではありません。ただ、ドイツ戦の勝利は戦略的に必要でした。戦略的にマストです(同じやん)。
 1次リーグを勝ち抜くことを最初の目標としたとき、前回記事でも書きましたが、3試合目のスペイン戦で日本代表が勝てる確率は3試合中でもっとも低い(理由は前回記事=コチラをご覧ください)。
 コスタリカは残念ながらドイツとスペインには勝てないでしょうから、ドイツとスペインは勝ち点3は確実。日本もコスタリカには勝つとしても、スペイン相手に3試合目で勝利するより、初戦のドイツに勝つほうが確率も高く、選手も心理的に乗れる。リーグ突破の確率も上がる。

つまりドイツ戦は、日本代表にとっては「負けなければいい(勝ち点1でいい)」試合ではなく、勝たなければいけない(勝ち点3がマスト)試合でした。

勝たなければいけない試合だから、勝つと書きました。
戦略的に勝利が必要だから、勝利すると書きました。
戦略とは、そういうことです。目標達成のために必要と目される事象を積み上げていく。

それが「戦略を立てる」ということなのですね。
予想される事象を並べるということではない。必要と目される事象を積み上げるということ。

 ワールドカップの勝敗の話を続けるなら、初戦に負けたドイツ代表は次のスペイン戦での勝利が必須条件となりました。スペインは引き分けでもいいので精神的に余裕があります。しかし、敢えて勝敗の予想をするなら、ドイツが必死になってまとまれるなら、ドイツが勝つ可能性が高いです。
 スペインは引き分けでもいいのですが、そういうときのスペインはなぜか負けたりします。そこで負ければ、3試合目の日本戦、スペインは鬼の形相で勝ちに来ます。鬼の顔をしたスペイン代表と日本代表は「引き分けでもいい試合」などはできません。勝つためにやって初めて引き分けにたどり着けるか、というところです。

 だから初戦で劇的勝利を挙げた日本代表は次の試合(コスタリカ戦)にも勝つ。次の試合も勝利が必要です。戦略的にマストです。

 誰もが信じられなくても、誰しもが待ち望んでいた強敵への勝利を経て、次は誰もがコスタリカに勝つ!と言い始めるでしょう。
 そんなときこそ足元を見つめ直しましょう。勝って兜の緒を締めましょう。調子に乗って油断の足音が聞こえてこないか注意しましょう。

 誰もが言わないことであっても、異論を突き付けられても、必要だと目されることを積み上げるのが戦略です。
 いま戦略的に必要なのは次の試合の勝利ですが、そのためになすべきことは油断の足音が聞こえてこないか、注意しながら努力することです。

 どんな仕事であっても、戦略に沿って組んだ戦術によって「最初の山場を首尾よく乗り越えたとき」が一番油断しやすいときです。

 どんな優れた戦略であっても、実現するための人(現場)があって初めて意味が生まれます。人がいなくては戦略はただの画餅でしたありません。

 油断しない。上手く行っても浮かれない。調子に乗り過ぎない。

 さあ、ワインボトルを2本開けた翌日でも、油断しないで今日も頑張りましょう。

 


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