おはようございます。
 昨日のNAHAマラソン、参加された方、応援された方、イベントスタッフの皆様方、大変おつかれさまでした。イベント開催側としては幸運とも思える好天でしたが、なにしろコトがマラソン大会ですからネ、1万数千人を数える参加者の方々にはキツイ好天でもあっただろうとお察し申し上げます。自身の過去の暑い経験が蘇りました。

さて、もう勝っている間はずっとこれをネタにしようかと考えているワールドカップサッカーと日本代表を今日も題材にしますが(こういうことを言い出した途端に、ということも有り得るので戦々恐々です)、今日の深夜24時に決勝トーナメント1回戦クロアチア戦がキックオフしますね。

 このワールドカップを題材にここ数回「戦略と戦術」「戦略と決意」など、ビジネスにもよく使われている考え方を書いてきましたが、この決勝トーナメントまで来ると、戦略の出番は薄くなりますね。せいぜい決勝戦までの4試合を見据えた選手起用などが戦略のうちに数えられるでしょうか。どちらかと言えばマネジメントの類になりますが。
 それもフランスやブラジルなどといった強豪国の考えることであって、日本代表のように「ベスト8が目標」とするチームなどは一戦必勝で目の前の試合に全力を尽くすのが最優先になります。

 と、言ってしまえば話は終わりになるのですが……。そうではないですね、はい。

 やはり自国の継続的な成長を考える(この先もずっと伸びていく)ことを考えると、目の前の試合に勝つ一戦必勝の思いと、未来を見つめた戦略的な動きは連動させる必要のある重要なポイントです。

 企業でもそうですね。単年の業績が目の前の試合(一戦必勝)、次年度以降の自社の成長が戦略(中長期戦略)であって、これのどちらかだけで良いというやり方は選択できません。

 たとえば目の前の試合に勝つために全力を傾けながら、一方では将来のための選手起用を考える。選手だけではなくコーチングスタッフやトレーニングスタッフ、医療、食事、ロジ系など様々なスタッフの強化も必要になるでしょう。
 日本代表は選手や監督だけではなく、裏方さんを含めた様々なポジションの皆さんまで含めての日本代表なのですから。だから、様々なポジションの皆さんがそれぞれの担当現場で全力を傾けながら、同時にそれぞれの担務の長期的なレベルアップも求められるところです。

 もちろん企業においては目の前の勝利は現場が全力で担い、中長期的な戦略構築と行動については経営陣が担っているわけですが、このバランスが重要なところで、お互いが密接すぎる状態でも、意思疎通に欠けた疎遠な状態でも、バランスが崩れてしまう。そのために必要とされて生まれたのが管理職。その昔「組織を強くするカギはナンバー2が握る」という格言を目にして感銘を受けましたが、企業を拡大していくためにはどれだけ優秀な管理職がいるか、が大きなポイントになります。

 経営陣と現場を「生物」に例えれば、脳と手足になるでしょうが、管理職は言わば「神経」と表現できるでしょう。
 優れた管理職は、経営陣のイエスマンにはならない。優れた管理職は、現場でボス面をしない。経営陣が考えたことを現場に伝えるだけの上意下達マンは管理職ではない。現場でグチを言いながら部下を動かすのは管理職ではない。
 優れた管理職は管理職であることを自覚して、社内のバランスを取っていく存在のことです。まさしく生物に身体における「神経」なんですね。身体中をつなぐ存在です。

 優れた管理職が優れた経営者になり得るか? それはまた別問題です。
 優れた経営者は優れた管理職であったのか? それも断言はできません。むしろそうではなかった可能性も高いでしょう。
 ただ、優れた管理職を育てることはできます。ちょっとした資質と、トレーニングで。
 断言はできませんが、継続的に成長している会社には優れた管理職が多いことでしょう。そして優れた管理職を育てることにも長けているのだと推測されます。

 サッカーからは逸れてしまいましたが、日本代表で言えば、おそらくキャプテンを始めとした何人かの「管理職役」の選手が存在することも推測できます。
 貴重な精神的支柱となっている「ブラボーの人」が管理職ではないことは明白ですが。笑

 最後に勝負ごとで皆さん信じたいだろうデータを書いておくと、今大会の決勝トーナメント、ここまで行われた4試合は全て「各グループの1位」が勝ち抜いています。日本代表もグループEを1位で勝ち抜いてきました。良いデータですね。

 それでは今日も頑張ってまいりましょう。


0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です