おはようございます。深天舎です。
 この数日の間にずいぶん冷えました。九州北部でも初雪というニュースが舞い込んできましたね。平年より4日早いそうです。あれ? 初雪は平年より早いの? という疑問をよそに、先週末までの暑さから一転、那覇の街も当たり前のように冬の顔をしています。
 建物前面は道路を挟んで大きな公園、というステキな立地に恵まれている深天舎の事務所(建物4階)は日当たりも風通しも良好なのですが、逆を言えばこの季節には北風が厳しく吹き付けるのだということに気づきました。
 事務所内、すごく冷えている! 沖縄のエアコンは暖房だと利きがよろしくないのです。今さらながら対策を検討中です。

 さて、そろそろ日本国内では熱が冷めようかというサッカーワールドカップは準決勝まで進んでおりまして、日本時間で昨日の早朝にアルゼンチンがクロアチアを3-0で下し、今朝フランスがモロッコを2-0で下して、決勝戦(と3位決定戦)の組み合わせが決まりました。

 アルゼンチンにはリオネル・メッシという世界最高のサッカー選手が、フランスにはキリアン・エムバペ(ムバッペ)という世界最高のサッカー選手がそれぞれに君臨しています。両チームともに最大戦力である大黒柱が存分にチカラを発揮して、ここまで勝ち抜いてきました。
 ワールドカップにありがちな「絶対的エースの不調」ということもなく、特にリオネル・メッシはこれまでワールドカップではクラブ(スペイン/フランス)で獲得してきたような実績を挙げられていなかったのですが、その悲願を成し遂げるチャンスを掴みました。ちなみにメッシとエムバペはフランスの同じクラブチーム(パリ・サンジェルマン)に所属するチームメイトで、加えるなら……いや、サッカー記事じゃないので今は割愛します。苦笑

 今大会の両チームの一次リーグから決勝戦までの道のり、戦略的なものは把握していませんが、勝ち抜いてきた両チームに共通していることは幾つか見て取れます。

 そのなかでも重要な指標がひとつ。
 最大戦力に次ぐ戦力も大きなチカラを発揮している、ということです。同じ5得点で得点王を競っている最大戦力メッシとエムバペの次には、フリアン・アルバレス(アルゼンチン)とオリヴィエ・ジルー(フランス)が同じ4得点で追いかけています。
 しかもメッシは35歳でアルバレスは22歳、エムバペは23歳でジルーは36歳と、ベテランと若手がそれぞれに大きなチカラを発揮していることも重要で、両チームともに組織としては非常に良いバランス状態にあります。

 個々の戦力向上(スキルアップ)、そして若手とベテランの比率は、組織にとっては非常に重要な指標です。

 若手が少なくベテランが多い(平均年齢が高い)組織は、今は良くても数年先には戦力が下降線に映っていくことは明白で、逆に若手が多くベテランが少ない(平均年齢が低い)組織は、今これで戦えるのか(今を乗り切れるのか)という問題に直面します。

 スポーツチームは分かりやすいですね。10代後半から30代後半(時に40代、稀に50代)までの年齢層に限られるので若手・中堅・ベテランの構成が見やすく、しかもどの選手がどれくらい貢献しているか、客観的に見分けやすいので評価もしやすい。

 これが企業ということになると、何に重きを置くかという判断基準ひとつを取っても企業によって違ってきます。
 リスキリングを念頭に置いた社内の戦力判断、社員の平均年齢の高い低いも経営者の基準ひとつ。その対策も同様に経営者の判断ひとつ。

 沖縄県の人口構成(年齢)は、ざっくり言えば1970年代に生まれた世代(2022年現在45歳~54歳)が一番多くて約20万8千人、次はその親世代に当たる1940年代の世代(同65歳~74歳)が約18万人と続きます。44歳以下は若くなるに従って人口は減っていき、現在5歳~14歳の世代では世代人口は約15%減、0~4歳となると30%近く減っています(沖縄県発表資料より)。

 コロナ直前には史上空前の売り手市場だった就職戦線は、コロナ禍で雇い止めやリストラなども発生して一時的にガクンと落ち込みましたが、やはり基本路線は売り手市場で続いていきます。

 企業の成長戦略は、社員がずっと増え続けることを前提としてきました。ここ数年、日本の人口がピークを迎えたこと、若い世代が減っていることを理解した新しい戦略を立てている企業も多く見受けられるようになってきましたが、その戦略の柱が何であるか。
 内部的なものは「社員に評価される、社員が務めやすい会社であること」なのです。

 沖縄県内を見渡すと、そのような企業はまだ多くありません。
 しかし売り手市場であることを考える、会社の成長を考えるとき、やはり戦力を整備する戦略も必要となってくるのは間違いありません。

 これをワールドカップサッカーに置き換えると、クロアチアは前回準優勝したメンバーが主体で年齢層が比較的高く、モロッコは成長戦略が花開いたとは言え年齢層が比較的若いチームでした。若手とベテランの融合という部分では、アルゼンチンとフランスに優位性があった。そういうことが見て取れるわけです。

 ワールドカップサッカーもあとは決勝戦と3位決定戦の2試合を残すのみとなりました。もちろんテレビ観戦の予定ですが、正直、深夜12時の開催で良かったです。
 これ以上の早起きは睡眠不足で体調が・・・いえ、夜の早寝がどうしてもできないので、、、という状況でした。

 戦力を整備する戦略。
 むしろ、戦略のための戦力整備、ですね。企業にもまた、非常に重要なことです。

 それでは今日も頑張りましょう。


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