おはようございます。
厳しい冷え込みが続きますね。陽当たり良好な事務所内でも気温が上がりきりません。エアコンの暖房はやはり微妙で、室内の観葉植物の葉が小刻みに震えているように見えます。もちろん100%気のせいでしょうし、ヤシなどの観葉植物は冬場は沖縄でも元気がなくなると聞かされてはいても、葉先が茶色になっているのを見ると「ええっと、室内で一番どこが暖かいだろうか。」などとついつい考えてしまいます。
一番暖かいのは冷蔵庫の隣かな。でも、窓がない。『直射ではない日光が当たる場所が良い』『冬場でも暖かい場所が良い』この相反する条件を満たす場所が、事務所内には見当たりません。観葉植物のために電気ストーブを導入しようか検討中です。苦笑
さて、第22回FIFAワールドカップ(サッカー)が、昨夜閉幕しました。物凄い試合でしたが、試合の内容はテレビや他のメディアにお譲りいたします。
今日はよくやった!の「次の」戦略、というテーマです。
今回のワールドカップ、日本代表チームも初めて「2大会連続」で1次リーグを突破してベスト16に食い込みました。ドイツやスペインという(世界に8か国だけの)ワールドカップ優勝経験国を破るという快挙を成し遂げました。
まさしく「よくやった!」と言いたくなるところですね。
もちろんいいんですよ、「よくやった!」と言って大喜びしても。
大事なことは、そこで浮かれてしまって本質的なことを見失う、のは、もう止めにしましょうね。ということです。
歴史は繰り返す。と、よく言います。確かに良いことも悪いことも、いろんな場面、いろんな場所で同じような出来事が繰り返し起こることもあります。
なぜでしょうか。
それは、、、簡単に言えば「人間の知恵(知識・技術)は社会に蓄積され、常に改良され、完成度を高めていくことができるけれども、人間の精神は個人の領域であり、常にゼロから始まり、ゼロに回帰するものだから。」です。
スミマセン、上手に表現できなくて。
この表現は20年以上前に思いついているのですが、短いセンテンスで言い切ることが難しいのですよね。
わたしは哲学書も自己啓発本も全く読まないのですが、もしかしたらそういう本にはもっと良い表現があるのかもしれません。
で、歴史は繰り返す。を続けます。
人類の知恵の結晶たる文明は、今や地球を飛び出しているほどです。遠くなく月にも人類が居住する可能性もあります。さらにその先には火星などの惑星にもてば届くかもしれず、まさにサイエンスフィクション(SF)の世界が、サイエンスノンフィクション(SNF)になる時代が近づいている。そんな気もします。
しかし相変わらず人類はひとりひとりの「個」に戻ると小さなことで悩み、周囲の人間や自分の住む町、住む地域、国などで多くの問題を抱えています。
ああ、危うい。すぐにそちら側にも流れていきそうになる。
問題は「よくやった!」で満足すると成長が止まる。ということです。
人間は(わたし自身も自分への戒めとして)とにかく自己評価が甘くなりがちです。
特に「よくやった!」的な出来事を成し遂げてしまうと、それがまた望外な出来事であるほどに、成し遂げた喜びが勝ちすぎてか、自分の実力を高く評価してか、結果に満足してしまってか、次の戦略が甘くなってしまいがちです。
これをワールドカップサッカーの日本代表に例えると、まず「ベスト8以上」と設定した目標を達成していません。確かに ドイツ・スペインの両代表を破って大きな話題になりましたが(それだけでも大変すばらしいと評価できますが)、それは1次リーグ突破という、目標達成に必要な前提条件をクリアしただけのこと。
実際には目標未達、有言不実行というのが日本代表の4年間の成績表であり、その指揮官は目標未達の責を問われるべきです。もちろん日本サッカー協会も同様です。
「まず目標未達でした。申し訳ありません。」
これが先なのではありませんか。
そして次に、なぜ達成できなかったのか(未達の原因)を検証する必要があります。
戦力(選手)は海外で活躍する選手(しかもレギュラークラス)が主体で、若手からベテランまで揃っている。むしろ海外で長くやっている選手のほうが多く、本当の「世界基準」というのが何であるのか、日常的に世界でプレーしている選手たちのほうが知っている。必要以上に恐れる必要はないということを。
あ、いけません。またサッカー記事になりそうでした。笑
目標未達の原因をひとつひとつ検証していくことで、「よくやった!」の次の戦略を良い方向にもっていくことが可能になる。と言いたいわけですね。
企業においても、ある程度の利益が確保できていたら、目標未達でも受け入れるという考えはあると思います。ただ、そこで未達の原因を突き止めておかないと、ずっとこのままですよ。実際には緩やかな下降線ですよ。気がつけば数年で低空飛行ですよ。そういうことです。
実際にそういう事例は幾つもあります。
人間の知恵(知識、技術など)は蓄積され、改良されて向上する。と書きましたが、それは本当に大きな規模(国レベル・人類レベル)で見た場合の話であり、個人レベルどころか企業レベルでさえ自社の知恵(知識、技術など)の蓄積すらなされていないこともよく見られます。
日本サッカー協会は、代表監督に続投してもらおうと考えているようです。
わたしは思います。
嗚呼、歴史は繰り返すのね(*´Д`*)。と。
よくやった!の「次の」戦略をよく考えずにざっくり良さげ(に見えるだけの)流れに身を任せる。純日本風組織あるあるな判断ですね。
そんなに考えるのが面倒なら、組織のトップを降りてくださいと言いたいですね。
しかも「続投なのに2年契約」という半端さは、途中で自分たち(組織のトップ)が責任を回避できる環境を作っているように見えますね。
もうすでに時代は変わっています。
この判断が間違っていたら、自分が責任を取る! と言われても、ですね。いやすでにその判断が間違っていると、周囲の人間には見えている場合はどうしたら良いのでしょうか。
まるで裸の王様。
自分がそういう状態になっていないか、例えば経営者のような、周囲に影響をもつ立場の人間は常に自分をチェックしていなければなりません。
経験だけに縛られず、自分で得た知識だけにこだわらず、周囲の人間が何を言っているのか、社会はどのように流れているのか、常に自分の立っている場所を把握しておく。
これが重要なのでしょう。
怖いですね。
裸の王様。
自分への戒めも含めて、本当に自分でチェックする必要があるなと。
よくやった!の「次の」戦略。
それでは今日も頑張ってまいりましょう。
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