おはようございます。3連休明けの沖縄は、メディアを見渡す限りでは「暴走新成人」のようなニュースも見受けられず、ぼんやりと平和な感じでございます。本当の平和かどうかは、それぞれの胸の内に思うこともありましょうけれども。

 さて全国に漏れず沖縄でも「教員不足」が叫ばれております。
 2023年度(令和5年度)の教職員採用試験の要件が緩和されておりますね。採用年齢の引き上げ、臨時任用の経験期間の短縮、特別選考枠の拡大など、「ほんとに困っています!」という感じです。

 わたしの身内や友人にも教職に就いている人が何人かいますし、これまでの業務で多くの先生方にお会いする機会がありました。
 その方々を見ていて感じること。

 「教職は愛。そして人。」

 わたしがこれまでにお会いした、あるいは存じている人たちだけではないと思います。
 一般的な社会人と先生方を比較するではありませんが、何かしら情熱をもって何かに取り組んでいる人の割合が非常に高いのが先生方であると確信しています。
 問題意識を持ち、それを解決するために真摯に取り組む。大変な熱意と善意。それらを備えている人が、教育現場には非常に多くいらっしゃいます。

 そんな先生方を見て感じること2。

「忙しすぎ。刹那的過ぎ。求められすぎ。」

 学校は1年サイクルで何もかもが変化します。生徒の学年は1年ごとに上がっていきます。大人になれば1年は短いものですが、小中高校の1年は日々成長ですから物凄く変化していくし、子どもにとっては1年は大変長いものに感じられます。(少なくともわたしはそうでした)

 その「大人には短い1年間」のなかで、遠足やら運動会やら成績表があり(中高は定期テストもあり)、何なら修学旅行もあり夏休みも冬休みも春休みも(最近では秋休みも)あり、学習指導要領に定められた内容を履修させなければならず、先生によってはクラブや部活動も担当することになる。ただでさえやるべきことが多くて忙しすぎるのに、時間が無くて刹那的になっている部分もあり、また周囲から求められるタスクの多いこと。

 先生、日本で一番給料をもらってください!

 と、わたしは言いたいです。やるべきことが多くて、しかも昨今はモンスターペアレントも絶賛増殖中と聞いては・・・そりゃあ教職に就く人も減りますよね。辞める人も増えますよね。

 昔に「3K」と言われていた分野に、教職も入ってしまっているのでは? ということですね。ああ、かつての花形職業で今は沈んでしまった我が広告業界も、その3Kみたいなイメージがあるのかしら。実際には言われるほど酷くはないと思いますが、酷い人間に出会う確率は教職の世界よりかなり高め設定かもしれませんね。笑

 さて、その教員不足を解決する最適解について考えてみました。

現在展開中の採用年齢拡大は素晴らしい施策ですね。くすぶっている50代が転職すると良いかもしれません。つまり採用対象者を増やす=マーケットを広げるという意味で、素晴らしい施策です。

 加えるなら、イメージ改善です。やはり。長期的に若い世代を募るためには。「先生って、ステキな職業だよ。てへぺろ。」的なイメージを改めて広げていくことが肝心です。
 そこにはもちろん「ステキな職場環境」であることが絶対条件です。
 では、先生にとっての「ステキな職場環境」とは何なのか。わたし、いま端折りすぎですか? 時間の都合により、考えていた思考ステップを3段飛ばしくらいで書いていますが、伝わるでしょうか? と言いつつ進めますけど、「先生方にとってのステキな職場環境」とは何か。

 そりゃあんた、「教育に集中できること」ですね。

 しかしそれは現場だけでは実現できないのです。何故なら人員不足で忙しいから。だから人を増やそうとしているんだろ。でも応募が少ないんだよ。という答えのないメビウスの輪が完成してしまいそうなほどです。

 ならば応募要件をさらに拡大する方向ではいかがでしょう。

 まず教員免許を持っていない人でも特定の研修を受ければ教員免許(特別枠)を授与できることにするのはいかがでしょうか。

昔は教育などに興味もなかったが、今は非常に興味がある。しかし、教員免許など持っていない。という人を対象とするのです。できれば30歳以上で、社会人(就職)経験5年以上の条件付きです。
 これの何が良いかと申しますと、ある程度の人生経験を持っていて、しかも教育に意欲のある人が採用できるというところですね。
 大いなる意欲のあるところに何とやらと申しますように、やはり意欲が重要かと思います。しかも一度社会に出たうえで教育を志すわけですから、その意欲の度合いは言うまでもありません。

 もうひとつ、これも重要だと思います。

 やはり「分業」ですね。教えるほうの専業なのか、催事のほうなのか、特殊な分野なのか。

 たとえば最近の事例で言うと「運動会の企画・開催を外部業者に委託した」という話がありますが、年間のイベントを全て担当する専門の職員がいても良いかもしれません。その採用枠は、どう考えても広告業界かイベント業界から採用するほうが良いですね。

 あとは特殊な分野の専業化ですね。たとえば平和学習や就業意識向上などは、先生方の仕事ではありますが、専門的な知識があるほど教育のクオリティが上がります。これらなどは専門の先生が各学校にいて、教えていくほうが良いかと思います。

 このような感じで、これまで先生方の仕事とされてきた業務を切り分けてみる、そしてそれらを専門と出来る人たちを採用していく。

 そういうやり方が最適解のひとつになると考えました。

 端折りすぎだぜと言われそうです。詳しい話はぜひぜひお問い合わせくださいませ。m(__)m

 それでは今日も頑張ってまいりましょう。


2件のコメント

教員不足の解決策(23年5月22日) – 深天舎ブログ「Deep Sky 19156」 · 2023年5月22日 12:11 PM

[…] 実は教員不足については、今年の1月にも書きました。そのときの記事はコチラから。 […]

教師不足・本質(23年9月28日 – 深天舎ブログ「Deep Sky 19156」 · 2023年9月28日 10:54 AM

[…] 教員の不足(23年1月10日) […]

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