おはようございます。深天舎です。
今朝の那覇はどんよりとした曇り。日当たりに恵まれている当事務所でも、今日はさすがに照明点灯しています。ちなみに通常運転の日はトイレ以外に照明をほとんど使いません(事実)。
年末の記事で、沖縄県の平均寿命の話をしました(連続記事でした。詳しくはアチラとコチラをクリック)。メディアでは平均寿命の「全国順位」が下がったことを指摘して大騒ぎしているのであり、平均寿命そのものは沖縄県も伸びていて、寿命が短くなったわけではない。伸び率が他県より低くなったのだ。という内容をお伝えしました。
自戒を込めて言いますが、平均寿命の件でもそうであったように、わたしたちはよく印象(イメージ)に左右されしまい本質を見逃してしまうことがあります。
たとえば先に開かれたワールドカップサッカー。日本代表はドイツ代表とスペイン代表を破って1次リーグを勝ち抜くという快挙を遂げましたが、その一方で勝ち点3を見込んでいたコスタリカにはまさかの敗戦し、トーナメント1回戦(ベスト16)で敗退と、目標としていたベスト8以上には届いていません。これが企業であれば快挙に喜んではみたものの「実際の目標に届いていない」という事実を突きつけられて、経営陣も現場も少し俯き加減で年度末を迎えるところです。
つまり「強敵2か国に勝利した」という途中経過の印象に囚われてしまって、ベスト8以上には届いていないという結果(本質)が軽視されているわけですね。
わたしなどは少し特殊な分野ではありますが、それでも営業畑を歩いてきた人間ですから、業績が悪い年度末などはその年の良いトピックなどを振り返って「印象操作」したくなる気持ちもよく分かります。苦笑。しかしそこで結果から目を逸らしてしまったところで何の解決にもならないことは理解していて、自分にウソをつくこともできず、腕組みをして唸る、なんてこともありました。
課題や物事を解決していくためには、印象はさておき本質を見極めなければなりませんし、またその本質を社内で共有する必要があります。
特に結果(業績)が悪かったときほど、本質を深く見極めていくことが重要でしょう。
またこのとき有りがちなのが「この契約が取れなかったので数字が届きませんでした。」で留まること。これだけではいかにも不足ですよね。そこから「なぜ契約が取れなかったのか。」に踏み込んでいって原因を抽出するのはもちろん、「次はどうすれば取れるのか。」と解決策まで考えておくと良い。と、ものの本にはよく書かれておりますが、これ如何に。
通り一遍の台詞ばかりを話していると、経営陣と管理職、そして現場の心は離れてしまいそうですね。
そこからもう一歩踏み込んで「現場が目標に到達できなかったのは、もしかしたら経営陣にも非があるのではないか?」と考えてみたり、現場に問いかけてみるのも良いかと考えます。どちらにしても株主から責任を問われるのは経営陣であるわけですが、オーナー社長であれば株主=経営者ですから、何かが疎かになることも考えられます。
印象と本質。
印象派は昔からとても好きなのですが(笑)、仕事においては印象に流されることなく本質的であることを、今も心がけています。
それでは今日も頑張ってまいりましょう。
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