おはようございます。
分かっています。雨は必要なのです。水は必要なんです。今朝、事務所の観葉植物に水をあげました。「土が乾いているときにあげましょう。」と本に書いてある通り、忠実に土を見ながら、水をあげています。分かっています。雨は必要なのです。
ただ、雨の降る時間から、通勤時間だけ外してもらうことはできないのでしょうか(*´Д`*)。
具体的には朝の7時~9時頃を希望しますです。
ええ、もちろん分かっています。
じゃあ、10時頃に出勤する人はどうなるんだ?
13時に出勤する人はどうなんだ?
夜勤の人間は雨にぬれても構わんと言っているわけだな?
そこまでは言ってないだろ!(; ・`д・´)/
というようなやり取りが生まれるだろうなと予想はできます。はい、もちろん。
でも、絶対数が違うじゃないですか。
朝の時間帯には通勤だけじゃなく、通学する人もいるし、バスの本数も多いし。。。
という、この「絶対数が~あたりの考え方」が、いろいろなところで社会を詰まらせていることは想像できるでしょうか。
絶対数が多いところの問題から解決策を打っていく。
絶対数が多い問題の解決策に、少数者の問題の解決策も準えていく。
このやり方が、この多様性の社会には当てはまらなくなっていることに、お気づきでしょうか。
ひとつの問題に対して、過去のケースとの類似性だけで解決することが難しくなった。絶対数の多い少ないで変わる情報が多すぎる。Aさんの問題とBさんの問題は、ケースとしては似ているけれども、その背景は違いすぎる。
最大の違いは経済力、なのかもしれません。
これまで日本では「平均値」が上がっていれば、その分野が全体的に向上しているものだと見なしてきました。「一億総中流」の時代などは正しくその通りで「国内の多くの家庭で」家計の収入が上がっていたわけです。
しかし現代は違います。
家計の二極化が進んでいるために、低収入の家計が増えても、全体の平均値は上がるのですね。3+3+3+3+3=15で、15÷5=3。平均値は3。でも、1+1+1+3+9=15で、15÷5=3。平均値は3。同じ平均値3でも、計算式を構成する数字はこんなに違うよと、今まで誰も気づかなかったのですね。
今になって、躍起になって「賃金を増やせよ!」と叫んでいますが。
国の施策=子ども手当の所得制限を撤廃=高所得者層の収入増=低収入層に何の恩恵が?
某自治体の施策=認定こども園でも同様の支援事業を始めたので、子育て支援センターを廃止・集約します。残すのは交通の不便な郊外の大型ショッピングセンターの中の支援施設です。=クルマを持たない人は利用できなくなるわけですね。バスを利用しろなどと言われて、低収入層はまたも弾かれるわけですね。
「これって誰得?(古語詫)」(*´Д`*)。
ああ、月曜日の朝から、自分の通勤時間帯だけは雨は降らないでほしいなあと願うようなわたしが言うのも何なんですが、これでいいのでしょうか。
大企業を中心とした経済団体から賃金を増やそうよと積極的な発言が聞こえてきますが、大企業にはまず法人税を増やしてもらったほうが社会的には効果はありそうです。
大企業に多く収めてもらった法人税を社会福祉に使う。これは素晴らしいことですね。
そしてもうひとつ、どれほどの中小企業が賃金を向上させられるでしょうか。
賃金を増やすには原資が必要です。
実は日本の経済成長を阻害してきたのは
「仕入れ値の値上げをよく思わない企業の連鎖」であると言えます。
もう30年くらい同じ値段で仕入れをしている資材がありませんか? 馴染みの取引先の値上げを拒否していませんか。
もう一度言いますが、取引先の値上げを拒否したりしていませんか。
大きな企業ほど、その傾向が強い。何故なら担当窓口に仕入れ値に関する権限がない場合が多いから、です。とにかく値上げは拒否。担当者に権限がないから。
もし本気で賃金を向上させて、経済を成長させたいと願っているなら、そのあたりの構造から見直していく必要があります。
よくWIN-WINの関係と言いますが、仕入れ値の調整もまた、WIN-WINの関係につながる要素であるのは間違いありません。
大は小を兼ねると申しますが、こと現代における社会的な問題を解決しようとする場合は、小(=マイノリティ)の都合から考え出した施策を大(マジョリティ)に広げていくほうが具合が良さそうですが、いかがでしょうか。
さあ、今週も頑張ってまいりましょう。
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