情報の伝え方（23年2月20日）

おはようございます。

　そういえば先週ブログを更新した16日木曜日から、日本プロ野球（NPB）の読売ジャイアンツが沖縄セルラースタジアムで春キャンプを始めています。
　沖縄中のジャイアンツファンが願っていた春キャンプが実現したのが、いつだったかは忘れましたが、まあ、いつの間にかアンチを自認するようになったわたしの事務所からは、セルラースタジアムのレフト側だけキャンプの模様が見られます。
　と思っていたら、奥武山公園駅近くの友愛グラウンドでも練習が見られます。そちらの写真は機会があれば。

　見学希望者は、双眼鏡を片手に当事務所までいらしてください。1時間3000円でベランダをお貸しいたします（トイレ別料金／飲み物別料金）。笑。あ、今日は月曜日なのでおそらく練習はお休みだと思います。もちろん冗談です、念のため。

　写真のセルラースタジアムは今朝の写真ですが、外野芝生席に足場を組んでいます。何が設置されるのでしょうか。

　野球の話から本題に入っていきますが、今年に入ってからのスポーツ新聞は毎朝のように「ワールドベースボールクラシック（WBC）」に関連したニュースが一面を張っています。

　もはや野球に並ぶほどのスポーツコンテンツであるサッカー（Jリーグ）の開幕試合くらいは翌日の一面に入れても良い気がしますし（2月18日土曜日）、世界トップクラスの日本人プレイヤーがいるブレイキンの全日本選手権くらいは翌日の一面でも良い気がします（2月19日日曜日）。

　でも、野球か競馬が一面を張っていたほうが売り上げは良いわけですよね。その日暮らしの駅売りや町売りの場合。スポーツ紙は男性が読むメディア。しかもオヂサンが。野球と競馬、あとはピンク関連の話題ですね。

　それだけでどこまで行けるのかなと考えていたら、アイドル中心のページが増えてきて、特集などが組まれている。わたしのようなオッサンがジャニーズの特集記事など読むはずがないと思いながらも、これはこれで需要があると読んでいるのだろうと。わたしも、若い世代向けの固有名詞を拾うのに活用しています。いや、本当は固有名詞を拾うので精一杯です。笑

　皆様もお気づきでしょう。

　情報というのは、伝える側に選択権があります。

　世の中に溢れかえる情報のなかで、どんなメディアであっても「これを伝える／これは伝えない」という取捨選択が行われています。なぜなら、テレビもラジオもニュースの時間は限られていますし、新聞も雑誌も紙面には限界があるわけです。メディア枠の制限のなかで、伝えられる情報量も質も限られている。だから、情報に優先順位をつけながらメディアに乗せて（載せて）いく。

　ここ数年でめでたくマスメディアの仲間入りをしたWEB（インターネット）は唯一と言えるほど、無制限に情報を掲載することができます。量を増やすことも質にこだわることも、無制限です。（その便利さの代償として、伝える情報のコントロールが容易なこと、情報拡散が読みづらいこと、拡散した情報を消し去るのが難しいこと、の3点が挙げられるようになりました）。

　そのWEBが進んだおかげで情報取得方法の多様化が非常に進んでしまいました。これは良くも悪くも、の両面の意味です。

　これまで、情報を伝えたいときは「伝えたいターゲットが接触するメディアを活用」するのが鉄則でしたが、沖縄県内では低下傾向にある雑誌メディア、中高年属性が中心の新聞、そしてかつて万人向けの万能メディアであったテレビでさえ、万人向けの看板を下ろさざるを得なくなりつつあります。

　20世紀を生きていない人たちには全く分からない話でしょうけれども、夢の世紀と考えられていた21世紀に入ってから、情報伝達の錯綜・そして迷走はひどくなっています。何が事実に即した情報なのか、どれが善意に基づいた情報なのか、見極めが非常に難しくなっている。

つまり、巷に流れている情報に”騙される確率”が恐ろしく高まっている。

ということですね、20世紀から比べると、比べ物にならないほどに。

一見真実っぽく感じられる情報が、もっともらしい真剣な顔をして、WEB検索で上がってくる。あるいは友達っぽいIDから流されてくる。

　多様性という言葉を逆手にとられると、トンデモナイ使い方ができてしまうことをわたしたちは考える必要があります。

　怖いですね。

　実は奥武山公園では、セルラースタジアムのプロ野球キャンプのほかに、「SENKO CUP」というテニスの大会が開催されているようです。テニスコートにその横断幕が掲げてあります。

　その情報を書かずに、プロ野球キャンプの話だけを書いても良かったわけですが、まあ、ブログですらネタを取捨選択しているのだとお伝えしようかと考えた次第です。

　特に10代20代の方々（このブログの読者には居ない世代でしょうが・笑）に伝えたいのは、新聞を読んでほしいということですね。もちろん一般紙をお勧めします。
　そして、情報の伝え方を読み取ってほしい。社会のことを知ってほしい。自分の欲しい情報だけが全てではないことを知ってほしい。
　そのように切に願います。物凄く舌足らずですが、そろそろ制限時間なので。苦笑

　ああ。オッサンだわ。

　それでは今日も頑張ってまいりましょう。笑