23年7月4日那覇市内にて

おはようございます。

相変わらずセミのシャワシャワというかワシャワシャというか、とにかく喧しい深天舎から平良です。

最近になって気づいたのですが、セミは一日中鳴いているのかと思いきや、そんなことはないようです。朝早くから目覚まし時計のように鳴き始め、午前10時あたりから段々と収まっていくような気がします。正午頃にはセミの鳴き声は聞こえず、そして陽がかなり傾き始めてから再び鳴き始める。

つまり、セミだって炎天下はイヤよイヤイヤ。

ということですね。

さて、そんな夏の日。

悲しいニュースが届きました。

沖縄出身のryuchell(りゅうちぇる)さんが急死されました。
警察は自殺と判断しているようです。

その原因や背景、そこに至るまでの経緯などはテレビの情報バラエティ番組などで特集されるかもしれませんが、わたしはきっと1ミリセコンド(1ミリ秒)も観ませんし、そっとしておいてあげればいいと考えています。

きっと皆さんもそうであるように、わたしの周囲にも色々な人がいます。

顔見知りや知り合いは多いけれど、友人と呼べる人は少ない。そんなわたしですが、身近な人にLGBTQの当事者がいます。

つまり、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィアほか、これら5つに当てはまらない人も含めて、周囲の身近な人にいます。

その人たちはまず自分のなかで悩み、周囲と違うことで悩み、社会の価値観と戦いながらも、自分に正直であるためにカミングアウトをして、今は自分がそう(LGBTQ+)であるのを普通のこととして振る舞っています。
本当の気持ちや考えは当事者ではないわたしには分かりませんが、彼ら彼女らが今の自分であることに迷いはないように見えると言いたいわけです。

そして、その友人たちがわたしの身近にいてくれたおかげで、一般的な考え方よりもわたしの「人に対する価値観」はずいぶん幅が広くなっていると思います。

「その人は、その人で良い。」

何故なら、その人の人生だから。

誰しも自由に生きる権利がある。それが当たり前だと考えます。

わたしは遠目にあるいは近くで、その友人たちが世のなかと戦うのを見ていました。

彼ら彼女らに正面から悪口を言う人はまだマシです。
その何倍も、陰で悪いイメージをまき散らす人の多いこと。それはプライバシーの侵害(民事裁判)を越えて、名誉棄損(刑事事件)で訴えられるほどにもなるでしょう。

そして、SNSを使って直接に攻撃してくる人も。

SNSの功罪。

SNSのおかげで、有名なタレントや芸人さんと一般人との距離を縮めることが可能になりました。そして、これまで感じられなかったダイレクトなプラスパワーのやり取りが生まれると同時に、これまで想像もできなかった悪意・マイナスパワーのやり取りも生まれてしまいました。

自分のなかに溜まっているストレスなのか、あるいは嫉妬なのか、恐怖なのか、悲しみなのか分かりませんが、積もり積もっている何かを吐き出さなければ、自分も壊れてしまう。

ある意味では自己防衛反応かもしれない「吐き出す」という行為が、悪意に転じてしまう。

その捌け口としてSNSが使われてしまう。

誰もが簡単に使えるSNSが、誰かを気軽に刺し、追い詰めるツールになっている事実。匿名の傘に隠れて、隠れられない人をひたすら刺すように言葉を綴る人。

SNSの功罪と言いましたが、SNSはただの道具に過ぎず、

本当は人間の問題。

なのですね。

セミだって、陽光に刺されるような炎天下はイヤなのですよ(推定ですけど)。

人もまた、刺すような言葉などイヤなはずですが……。

今はただ、ご冥福をお祈りしましょう。

大好きだったかどうかも知りませんが、故郷である沖縄の陽射しに咲く花を添えて。

それでは今日も頑張ってまいりましょう。


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