全国平均で1000円超え。沖縄は892円の見込み。

おはようございます。

台風6号の名前はKHANUN(カーヌン)だそうですね。実はこの記事は今日から8月!の1日に書き始めましたので、現時点でカーヌンはまだ沖縄の南東海上にあります。

で、2日15時現在ではカーヌンは久米島の西まで移動しています。結局は沖縄県全域を東から西へと総なめ状態で渡っています。皆さま厳重に警戒しましょう。

さて本題。(゚Д゚)ノ

先日、最低賃金に関する厚生労働省の審議会が開催されまして、

全国平均で時給1000円超え(1002円)

という目安が決定されました。

この1000円超え。皆さんはどう感じますか?

1日8時間勤務(休憩60分除く)として、時給1000円で8時間働いて日給8000円。
さらに週休二日制なら1カ月22日勤務として、月給176000円。

沖縄は892円が目安と決定されましたので、同じように8時間で日給7136円。
1カ月22日勤務で、月給156992円。
この156992円は、雇用者の報酬として適当な額かどうか

ちなみに30年前の最低賃金は全国平均565円(沖縄県は512円)でした。

ので、最低賃金自体は77%も上がってきています。

でも、例えば四大新卒者の初任給は2022年で216637円ですが、1992年は186900円でした。つまり、最低賃金は77%も上がっているのに、初任給は15.9%しか上がっていない。

ちなみに沖縄県の雇用者報酬(いわゆる全ての働く人の給料支払い総額)は、30年間でほとんど上がっていませんでした。

あれ? おかしくないですか?

最低賃金は2倍近いですが、初任給は15.9%しか上がっていない。全体の給料支払い総額もほとんど増えていない。

うーん。こんなんで経済は大丈夫なのですか。

日本国内の企業はこれまで「値上げは悪ではないけど、良く思われないもの」として扱ってきました。仕入れの値上げも、自分たちの商品の値上げも、です。

だから、利益の急増も見込みにくい。
となれば、初任給の上昇幅もキャップを被せたように抑えつつ、年齢給以外のベースアップもゼロ回答で抑えなければならない。

製造業などは海外に生産拠点を創って、製造原価や人件費を抑えてきた。

じゃあ、なんで最低賃金は77%も上昇させられるのか?

それは、最低賃金は文字通り最低賃金であるから、です。

30年前の初任給186900円を当時主流の土曜日半ドンと計算して1カ月24日勤務で割ると時給で973円。
当時の最低賃金は565円。実に400円以上(72%)もの開きがありました。

つまり、30年前はアルバイトやパートなどの労働者の賃金が安すぎることが問題になっていたので、それを是正してきたと。

ところが現代の大卒者初任給216637円を時給換算すると1230円。最低賃金は1002円。その差は228円(同22.7%)。

かなり縮まってきました。

だから、なに? ですけれども。苦笑

以前にも書きましたが、南城市に新規オープンする大規模商業施設(コストコです・笑)が時給1600円で従業員を募集するそうです。

この時給1600円は、沖縄本島の南部一帯に衝撃を生んでいるでしょう。

最低賃金が800円台のところに1600円をぶつけてくるわけですから。

はい、8時間の22日稼働で281600円。大卒初任給もラク~に超えていますね。

逆にこんなに時給が高いと、アルバイトやパートの方々には”物凄くハードな仕事をさせられるのかしら?”と不安になるかもしれませんね。

仕事の幸せは、給与の多寡じゃない!

と言いつつも、同じような労働内容なら高いに越したことは無い! というのが本音ですよね。

あとは休みが多いほうがいいとか。

人口減少が進みます。

企業にとっては従業員の確保が重要な問題になってきます。

最低賃金より何より大切なことは……。

それでは戻ってくるかもしれない台風の合間、本日も頑張って参りましょう。


1件のコメント

最低賃金がさらにUP!(23年8月17日) – 深天舎ブログ「Deep Sky 19156」 · 2023年8月17日 11:30 AM

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