おはようございます。
2024年2月3日火曜日、深天舎です。
3連休明けの皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
ブ、ブログを忘れていたわけじゃないんだからね。
基本的に公休日はブログはお休みなんだからね。
(古くて申し訳ありません)
というわけで、3連休明けの臨時便でございます。
皆さまもご承知だと思います。
某スポーツ紙の1面が、7日連続で大谷選手だったことを。
7日連続、大谷選手ですよ。
皆さん、7日連続で同じメニューを食べたいと思いますか?
思わない方が多いと思います。
でも、「同じ食材」なら食べているかもしれませんね。
ちなみに、そのスポーツ紙では7日連続で1面大谷選手のほかに、5面までプロ野球(NPB&MLB)の話題ばかりでした。
いやもうわたしは5面まで見出しだけを15秒くらいで流し読んで、6面からちゃんと目を通そうかなという感じです。
あまりにも自分のニーズからかけ離れているので、やっぱり解約しようかと考えているところですが。
似たような話題で、某大物芸人の話では「記事を書いたメディアが儲かっているだけで、誰も得しないですよね」と非難するような発言がありました。
その方はメディアの本質を言い当てています。
メディアもまた、売る(買ってもらう)ためのコンテンツであり商品であり、出版社や放送局はコンテンツメーカーであるわけですね。
ですから、いつでも完売御礼を目指しているわけです。
某公共放送局でさえ、受信料という収入があるからコンテンツを制作できるわけですし、お金を払ってもらうからには視聴者の皆さんが納得するコンテンツを提供する義務を背負っているわけです。
ただ、それぞれのメディアにはそれぞれの立ち位置があります。
大方の週刊誌やスポーツ紙は定期購読者が少なく、非定期購読者の割合が高いために、「なるべく社会の耳目を引き込むネタ」が必要になります。インパクト重視ですね。
テレビラジオの民間放送も、なるべく多くの視聴者やリスナーを獲得するためにやはり「耳目を引き込むコンテンツ」を制作しなければなりません。
読者・視聴者・リスナーが多いほど、自社の収入が増えるわけですから、なるべく多くの読者・視聴者・リスナーを獲得したいと願い、そのために動くのは当たり前の経済行動です。
ということは、
どんなニュースであれ、完売御礼でメディアだけが儲かっているという御指摘は、メディアの本質(自社が儲かるためにコンテンツを制作して販売する行為)は言い当てているものの、そのコンテンツに価値を見出して購入する(読む・視聴する)人がいるという事実は見ていないような感じがします。
メディアが売れるということは、それだけ多くの人の耳目を引き込んでいるということ、つまり、そのニュースには価値があると思われているわけです。
ですから、「あなたがた(そのニュースに注目して)週刊誌を儲からせたいのですか?」という主旨の発言は経済行動からは外れた発言となってしまいます。
メディアは衆目を集めてナンボ、耳目を引き込んでナンボ、そういう経済活動を主体的に行っている企業。
それぞれ立ち位置の違いはあっても、メディアの本質はそういうところにあります。
ところで、
SNSやポータルサイトにおけるニュースでも、各メディアが発信したニュースを利用していることは皆さん御存知かと思います。
新聞社やテレビ局ラジオ局、雑誌社など、いわゆる4マスのメディア各社が無くなってしまった場合、SNSやポータルサイトのニュース欄には、どのようなニュースが並ぶのでしょう。
もしそうなってしまったら、ことニュースに関しては、時代は江戸時代くらいまで逆戻りするのではないかと思います。
何を信じたら良いのか、分からない。
何が正しいのか、分からない。
そういう時代がやってくるのではないか。
そんなことを考えると、やっぱりメディアは社会的なインフラのひとつで、社会には欠かせないものなのです。
たとえば新聞のなかでも一般紙は「情報の正確性」に優れています。
情報の出どころ(ニュースソース)に直接取材できたことだけを記事にするのが大前提だからです。
テレビラジオのニュース番組も同様に、情報の正確性が問われます。
他のメディアでも、情報の正確性を重視しているメディアは数多く存在します。
正確性を重視しないメディアが持て囃されるような時代では、未来が不安でなりません。
自分のことではなく、次の世代、その次の世代がどうなるのか、心配で仕方ありません。
7日連続で大谷選手を1面に持ってくるメディアにはゲップが出るほど飽きていますが、後ろのページでは良い記事を書いているのですよ。
そしてわたしは、その後ろのページの良い記事に対して購読料を払っているのです。
多くの耳目を引き込みたいメディアの本質(経済行動)は理解しつつ、それがまた重要な社会的インフラ(情報)であることも理解して、メディアに接していく。
いつも、眉唾で行きましょう。←結局は、そこー(*´Д`*)。
それでは連休明けの午後も頑張って参りましょう。
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