那覇市からおはこんばんちわ。深天舎です。
台風が近づくと、「台風一過(The Typhoon passed)」を「台風一家(The family of typhoon)」だと勘違いしていたことを毎回思い出します。
どんなファミリーやねん。
雨と風と大雨と大風と豪雨と暴風か。
今日のタイトル「Rと、VRと、metaverse。」
御想像の通り、現実(Real)と仮想現実(Virtual Reality)と、metaverseなんですが。
その昔あるいは一昔前、「second life(セカンドライフ)」というデジタル仮想空間がありました(スミマセン、ちゃんと現存・稼働しています)。
デジタルの世界でアバターを通じて新しい自分になれる! モニターのなかのパラレルワールドで新しい生活を!的なことで物凄く流行した瞬間がありました。
デジタル世界の土地を買い、アパートを借り、食事に行き、映画を見て、なんと看板に広告を出すことも可能で一般に販売されていました。あ、います。今も(現存しているので)。
そして、一気に萎みました。デジタルな世界だけにアクセス過多による通信障害やグラフィック劣化などのデジタルな障害が立て続けに発生したことが嫌がられたようです。
ちなみに私は、そのセカンドライフの入り口で、、、アカウントを、、、取得せずに引き返しました。自分自身のインターネットに関する知識が不足していたのでしょうが(いまもIT弱者ですが)、どうも魅力的には思えずに。
実は当時すでにMMORPG(大勢が同時にできるゲームですね。詳しくはWikipediaご参照)が実売されていて、デジタルワールドでみんなで協力してモンスターを倒したり!みんなが集まる街で買い物をしたり情報交換をしたり、、、いやもう感覚的にそこで現代とは違うファンタジーな人生を生きているようなゲームの世界が実装されていたのです・・・他のゲームプレイヤーの行動を妨害したり、ゲーム内のアイテムや通貨(!)などを騙し取ったりするなどの詐欺行為まで生まれるほどに。
まるでファンタジーの世界で自分が生きているような感覚があり、実際に多数の依存症プレイヤーが発生し、社会問題にもなりました。あまりにも膨大な時間をゲームに費やしているため、実生活(Real)に影響を及ぼしたわけです。
朝起きられないので学校に行けない、仕事に行けない(!)だけではなく、やがては健康障害を引き起こしたり、精神的な依存症と診断されたりという人たちが世界中で発生しました。・・・という状況で、この現実世界と同じような価値観の世界がデジタルで作られたとして、新しい自分はホントに新しい自分になれるのか? いやそんなことはなかろうよ(反語)。
という感じがして、「second life」には手を出しませんでした。あ、実際にはMMORPGの世界にも合計で24時間くらいしか滞在していません。そこもまた「結局は人間の世界」でしたので、基本的にプライベート・コミュ障の自分には。苦笑
さて、ここから本題です。前置きが長かったですね。m(__)m
皆さんは映画「マトリックス」シリーズをご存知でしょうか。もちろんご存知でしょう。
20世紀最大最後の革命的な映像作品。
よくマネをしました。マトリックスポーズ。
CGではない、あのアングルの撮影方法を知ったときは、、、ああ、人間ってやっぱり知恵の生き物だわ。と、ものすごく感動したことを記憶しています。
あの映画が見せてくれた「未来」の姿。
人間はコンピュータに完全管理された「コンピュータのための動力源(体熱発電)」として培養液に浸けられ栄養を補給されている家畜以下の存在であり、人間が「生きている」と思っている空間はまさしく電脳空間(デジタルワールド)、仮想現実(Virtual Reality)、コンピュータが作った電気と機械のなかだけの触れない世界(metaverse)。
あの衝撃から20数年。
わたしはVRの文字を見るたびに映画「マトリックス」を思い出します。最近ではmetaverseの文字にも。
たとえばMMORPGが存在するように、metaverseの世界が存在するのも否定はしません。いやデジタルコンテンツとしての未来は非常に大きいのでしょう。まさしく「体験」を販売する現代の最先端であることに異論はありません。きっと今度は私も、どちらかのワールドにアカウントを取得するはずです。
しかし忘れてほしくないのは、人は現実世界(Real)に生きているからこそ仮想空間(Virtual Reality)に存在できるのであり、現実世界があるからこそ仮想空間(metaverse)も生まれているのだということです。
人間は誰しも、水を飲み・食事をして生きています。デジタル技術なしでは現代生活は成り立たないのだとしても(否定はできない)、デジタルな世界だけでは人間は存在できないのです。現実世界にいる自分が自分だから。
これは映画「アバター」の世界でも表現されていましたね。そして哲学の世界にも踏み出しそうです。あるいは荘子曰くの「胡蝶の夢」ですね。
誰も確かめられない。自分の頭蓋骨の外側のこと。
ああ、変なスイッチが入りそうなので今日はこの辺りで。
いやいや、違います。
デジタルな世界だけが注目されていますが、人間が存在する現実世界(Real)で実際の物流やサービスがあるからこそ、デジタルな世界が存在し、デジタルなサービスが受けられるのだということを指摘したかったのです。
現在の流行ではなく、デジタルサービスだけに目を奪われずに、自分に必要なものを見極めてビジネスに活かしていくことが重要です。
デジタル技術はこの世界に大きな変化を起こし、大きく貢献しています。だからこそ、何のためにそれが存在するかを理解しておいたほうが良いでしょう。
それでは今日も頑張りましょう。
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