おはようございます。12月に入ってようやく、少しずつ気温が下がってきた沖縄ですが、それでも日中は20℃を越えます。え? 夏? 苦笑
決して勘違いではないと思うのですが、昔のカレンダーより季節が後ろにずれこんでいる気がしませんか? 毎年少しずつ、季節が後ろにずれていって……今年は衣替えの時期が春も秋も1カ月後ろにずれました。わたしだけなのでしょうか。苦笑
さてさて、こよなく愛するサッカー。その世界最大のイベント(ビジネス)であるワールドカップサッカーも残すところ準決勝と3位決定戦、決勝戦の4試合となりました。
いやー、早くもワールドカップロスになりそうですね。試合のない日が増えてくると。
全世界約200近くの国と地域から予選を勝ち抜いた栄誉ある32チーム(1チームだけ、カタールは開催国枠により初出場)が集いましたが、現在は4チームが残るだけ。
あとの28チームは……もう次の大会(4年後)までの道のりがスタートしているわけですね。
負けた後、次の道がある。
それがスポーツの良いところです。
世の中の争いごとはすべてスポーツで解決できると……なると、またドーピングが非道徳的な選手育成が問題になるのでしょうか。人間のつらいところです。
しかし、こういう大きな大会である程度の成果を残すと、本来の目標を達成できていなくても何となく「良かった良かった。」でシャンシャンとなってしまいがちです。
これは世界中どこでも同じだと思いますが、そういう「良かったシャンシャン」な国は次回大会においてもだいたい今回と同じ成績辺りが目標となり、せいぜ今回と同じ成績で終わる。これの繰り返しです。
世界中が同じように「良かったシャンシャン」であれば予定調和で波乱なしとなるのですが、今大会の本当の台風の目となったモロッコのように「これまでの努力が実って急成長」という国が出てくると、勢力地図が変わることになってきます。
嗚呼、またサッカー記事になりそうなところ、そうならないように綱渡りの気持ちで続けます。苦笑
ビジネスの世界でもそうですが、予定調和で収まることはなく、必ずどこか「常識を超えるような努力」をしている存在があり、世の中の常識を書き換えてしまう。そして書き換えられた常識が新しいスタンダードとなる。
実は世の中はその繰り返しになっているのだな。と、1次リーグのモロッコ-クロアチア戦を見て改めて感じました。4年前の準優勝国を相手に、真っ向勝負で挑んでいました。まるで強者と強者の試合です。日本代表が展開したような弱者の戦略・戦術ではないのです。名の知れた強豪国に対して当たり前のように真っ向勝負を挑む、新興だが強者の姿です。
ビジネスで大事なことは目標の定め方と、自己分析、マーケット分析です(ほかにもいろいろありますが、とりあえず)。そういう意味で言えば、日本サッカー協会は、あまりにも基準が低すぎる。選手は世界に出て世界基準で戦っていますが、サッカー協会(お偉い様方)と指導者たちは世界基準を知らない。
だから、目標の定め方も自己分析も、マーケット分析も、日本のサッカー界においてはすでに選手のほうが先に進んでいるわけです。
これはまあ普通の会社なら現場ですね。現場が最前線であり最先端であるのは当然なのですが、問題なのは、選手のほうが目標も自己分析もマーケット分析も進んでいるにも関わらず、大きな物事の判断は上の方々の(世界基準より遅れた)基準・分析・判断で物事が決められて、進められていく、ということです。
伝わるでしょうか。下手でスミマセン。
現場のチカラがどれだけのものなのか。見誤ると戦略そのものが成り立たなくなる。経営陣は、自分の部下の力量がどのレベルにあるのか、どの基準で判断するか、会社を前に進ませるために適正な判断が出来ているか、経営者が自己分析をしなければならない時代です。
すごーく有名な格言がありますね。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」By孫子ですが、とにかく甘くなりがちなのが「己を知り」の部分です。
人は常に「己を知り」の自己分析を甘くしがちです。かなり厳しく見て初めて、適正な自己評価となることも珍しくありません。
日本サッカー協会にとって(偉い人スミマセン、サッカー大好きです)今大会は、欧州で大活躍している日本選手のレベルがどれほどのものか、どれほど凄いことを成し遂げているか、自国以外の人々からどれほどの評価を受けているか、恐れられているか、まさに自己分析ができていないまま戦略や戦術を考えていた。という大会でした。
今大会の敗戦が教えたことは、選手(現場)のチカラを最大限に発揮してもらうためには、指導者やサッカー協会(企業ならば経営者)の判断基準を相当アップデートする必要がある、場合によっては大幅な世代交代が必要である、という事実です。
現場と経営者。
常に周囲を見て、自分を見ていないと、まだまだ暑いのにただカレンダーを見て服を準備するようなことをやってしまうかもしれません。
常に刮目。最適解は、そのようにして生まれてくるものだと考えています。
それでは今日も頑張りましょう。
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